この世のwannaからmeを守る

この世の罠から身を守る方法を考えていきます。

ニンゲン 47

『それだけ?』
彼は遠くを見ながら、冷静に答えた。彼の性格をもってしても、目の前のことを直視できなかった。
『そう…』
彼女は相づちを打つだけで、目を上の方へ追いやっている。彼は何も言わずに目的地へと向かう。言葉を押さえるように、彼女はとうとう目を瞑り、まぶたにぎゅっと力を入れた。しかし、彼の姿を目で追わなくても、彼の足音が聞こえてしまう。
彼女は彼の姿を思い浮かべ、少しの記憶を辿りながら、彼のことを忘れようとしていた。彼女はビンを取り出し、すっと息を吸い込み、慣れた手付きでふたを開ける。
『これで終わりか…目が覚めたら 今度こそ彼と一つになっているのかな ふふ』
彼女は病的な笑みを浮かべると、一気にそれを飲み干した。
『少し整理しよう…』
彼女は何かを待つように横になった。