この世のwannaからmeを守る

この世の罠から身を守る方法を考えていきます。

ニンゲン 44

中の液体は減っていくが…外の空気のように、雲行きは怪しくなる。
『何も変わらない、ダメなのか…』
彼は表情を変えてみせない。それでも事態は悪い方へと変わっていく。
『うっ……痛っ…くはないよ、これくらい!』
突然に腫れ上がった彼の頬は歪み、顔の一部が変色していく。異常にそれを恐れる彼女は声を掛けるだけ…。
『ねえ!体が…』
『大丈夫…』
彼はすぐに平静を装う。何がそうさせるのか…、とにかく冷静でいることで、物事を上手く進めようと、彼はそう決めているからだ。
『小さいビンが入ってなかった?少しは楽になると思う…』
『あ…あれがそうか。あったあった…』
『お願い、少し休んで!』
『う… 』
喉が異物を感じる量を一気に飲み干すと、彼は崩れるように横になった。

雨が降り続き、変わらない気持ちとは異なる現実が、枝葉を垂れる雨のように連なる。そんな中、1つの希望が見え隠れする。
『あ、メッセージ!メッセージが来た…!』

〈一番近くの他人を 直して そうすれば生きていける〉

『未登録だけど、誰からだろう…』
彼女は、メッセージを受けとると彼に渡し、判断を仰ぐ。