この世のwannaからmeを守る

この世の罠から身を守る方法を考えていきます。

ニンゲン 42

二人は林の中を通り抜け、住宅街に入って行った。小さな家を見つけると、慣れた手つきで窓を割って、中へと入る。
『ここなら大丈夫だろ』
『でもアイツが…私はどうすれば…』
『アイツなら大丈夫だよ、ノートだってアイツが持ってるんだから、上手くやるよ、きっと…』
アイツを心配する彼女の不安を、どうにか誤魔化そうとする。しかし自分を攻めてしまう彼女。
『私がもっとしっかりしていれば…』
『キミのせいじゃないよ!仕方ないよアイツにバチが当たったんだ!』
彼は珍しく強い口調で言うと、湿っぽい雰囲気を打ち消すように、乾いた木製の机を叩いた。
『アイツの持ってたノートの順番教えて。それが唯一の望みだから』
彼女はノートに記された順番を辿り、精一杯行動を再開する。
仲間という自分以外の人間に対し、感情というもので彼女は対応し始めた矢先のことであったため、今まで異常に"難しさ"を感じられずにはいられなかった。
『…そしたらあとはп2оができるのを待つだけ、溜まったらпрで液化させるの』
『それで終わり?』
『そう、あとは体に 入れる だけね』
『入れるだけ か』
過ぎ去っていった人々に悲しみ、戸惑うが、感傷にさえ浸ることのできない現実。それでも時間は休むまもなく進んでいく。