この世のwannaからmeを守る

この世の罠から身を守る方法を考えていきます。

ニンゲン 38

人工物により強化されたその足は早く、アイツはすぐに追い付かれてしまった。
『二人か、だけど体重は一人分くらいだな』
その体格と中身がちょうどすり合う性格であったため、彼にとって窮地を力で乗り越えるのは容易い。
『ロボットにタマシイを売りやがって…生身にだって筋肉はあるんだ…』
そう自分自身を鼓舞すると、少し嬉しそうに、どっしりと構えた。
「ピピッ」
それに呼応するようにエーが音を発する。するとエーとピーは左右に開き、アイツに向かってくる。二人の間に繋げられたワイヤーの様なものが、ピンと張っていく。それを見ると彼は、100kばかりはあるような、その身体を奮わせて、獣のような声をあげた。
『うおおおおおおおおおおお』