ギャンブルで生計を立てるブログ。

アスペが働かないで生きていこうとしていくブログです。この世のwannaからmeを守る。ちょっとだけごーしちご。

ニンゲン 37

『どうせまた嘘だろ…?』
『悪いな。冗談はもう終わりだ。ニンゲンは俺一人で充分。それに、その貧弱な身体ではどのみち…』
廊下に足音が響く。するとアイツは部屋を飛び出し、人の気配を気にすることなく、敷地内を走って行った。
『バカだな…』
裏切られた気持ちに、彼はそう対処した。
『そんなこと言ってないで早く逃げよう』
今は現実なのか、今までの記憶が嘘なのか。そう自問自答していた彼の、貧弱ではない脳の中で、長い時間が過ぎていた。
『行こう』
二人は反対側へ走っていく。足音はアイツの方を追って行った。まだ風が冷たい、桜色の花が咲く季節に、別れは訪れた。